- VRで何ができる?
- VRで仕事が効率化される?
- VRの可能性が知りたい!
皆さんはVRとは何か、理解できていますか?
この記事は、新しい技術を積極的に取り入れたいアグレッシブな社長に向けての情報です。
「仮想現実」と呼ばれるVR技術の進化によって遠隔就労が可能になり、仕事は出社するものであるという概念が大きく変わるかもしれません。
遠隔地からでも、実際にその場にいるかのような感覚で機器の操作が可能になるため、時間や場所の制限を受けることのない働き方が実現できるようになります。
これまでエンターテイメントの分野で主に活用されてきた技術ですが、近年ではビジネスの場面でも、幅広い分野で活用が進んでいます。
[VRが活用されている例]
- 試作品の製作
- トレーニング
- 患者の感覚を疑似体験
- 顧客体験価値の向上
仮想空間上で疑似体験が可能であるという特徴を生かし、具体的なシミュレーションが可能です。
VRの特徴やメリット、ARとの違いについても理解を深めましょう。
この記事の要点はこの3つ!
- VRとは
- 仕事での活用例
- VRが仕事にもたらす変化
では、さっそく見ていきましょう。
VRとは
VRとは、コンピュータにより合成された仮想空間の中に、自分自身の身体を投影し、まるで本当にその場にいるような体験ができる技術です。仮想現実を意味する英語virtual realityの略語で、バーチャルリアリティや人工現実感と言われることもあります。
特徴
仮想現実を体験するためには、HMDと呼ばれるヘッドマウントディスプレイや、グローブなどの機器が必要です。
機器を装着すると、自分自身の身体が360度の3Dに投影され、あたかもその空間に入り込んだかのような感覚が生じます。この「没入感」はVRの最大の特徴です。
メリット
仮想現実により、実際に体験することの難しい作業や感覚を疑似体験することができます。
また、アバターと呼ばれる自身の分身にジェスチャーをさせることで、電話やチャットなどに比べ、現実に近いコミュニケーションが可能になります。
ARとの違い
ARとは「拡張現実」のことで、現実世界の情報に、何か別の情報を追加して現実を拡張する技術です。
例えば、スマートフォンで表示される情報に、位置情報や説明などを重ねて表示するなどの使い方があります。
ARが「現実世界に情報を追加」する技術であるのに対し、VRは作り込まれた仮想空間に「自分自身が飛び込む」という点で異なります。
引用元:http://blogs.itmedia.co.jp/itsolutionjuku/2016/07/1vrar.html
また、HMDなど専用の機器が必要なVRに対し、ARはソフトやアプリがあればすぐに利用することが可能です。
マイクロソフト社は、VRをビジネスに取り入れることに力を入れています。
下記では、手術台の上に脊髄の画像が重なって表示されています。
仕事での活用例
VRを仕事に使う具体的な事例としては、主に次のようなものがあります。
試作品作り
ものづくりの現場では、以前から試作品を作るのが難しい場合を中心にVRが活用されてきました。
車や機械など、従来模型を作っていたようなケースでも、VRなら仮想的にモノを作ることができるため、製造前に実物を作る必要がありません。商品開発がデータだけで済むため、大幅なコスト削減と効率化が可能になります。
トレーニング・遠隔操作
VRは失敗が許されない作業のトレーニングや、実際に経験することが難しい感覚を疑似体験させたりする場面で威力を発揮します。
医療の現場では、熟練した医師が行う手術の模様を記録した動画を使ったトレーニングや、患者の臓器を撮影した3D画像で予行演習を行う際にVRが活用されています。航空機の操縦なども、同様の事例だと言ってよいでしょう。
トレーニングだけでなく、災害復旧などの際、重機を遠隔操作するときにも、VRの技術が使われており、危険の回避に役立っています。
患者の感覚を疑似体験
介護の現場では、VRを使って認知症患者の感覚を体験・共有する試みが行われており、介護に役立てることはもちろん、社会の偏見を減らすことへ繋がると期待されています。
顧客体験価値の向上
VRは社内で業務に活用されているだけではありません。
顧客に対し、買い物や旅行・施設の内部などで商品やサービスを購入前に仮想体験してもらうことで、コストの削減や顧客が描いていたイメージと実際の商品との相違を防ぐ「営業支援」の場面でも使われており、次のように幅広い仕事で活用されていることがわかります。
引用元:https://bizgate.nikkei.co.jp/article/DGXMZO2843890022032018000000?page=2
VRが仕事にもたらす変化
続いて、今後、VRでどのように仕事が変わるのか「未来予想図」をのぞいてみましょう。
[VRによって可能になること]
- 仮想空間で会議
- アバターで遠隔就労
ビジネスの現場ではすでにインターネットを通じて、パソコンやスマートフォンで利用できる会議システムが広く使われています。
このオンライン会議が仮想空間上で行われるようになれば、どこにいてもまるで同じ部屋にいるように会議を行うことが可能になるのです。すでにマイクロソフトを始めとする大企業の取り組みも始まっており、VR会議が一般的になる日もそう遠くないのかもしれません。
また、VRではアバターと呼ばれる自分自身の分身を、仮想空間に存在させることができます。アバターを使えば、身体機能のみを移動することが可能です。
例えば、自宅に居ながら遠く離れたオフィスで業務をこなすことや、高齢者が自分の経験を活かして、「若い身体」で働くなどと言うこともできるようになるのです。
出社の概念がなくなる可能性も
どこにいても仕事ができるようになれば、もはや出社の必要はありません。空間と時間の制約がなくなれば、働き方はもちろん、仕事の定義そのものが変わることも考えられます。
VRにより、仕事はもちろん、私たちの暮らしや考え方そのものが変わる可能性があると言えそうです。
まとめ
このようにVRは仕事でもたくさんの可能性を秘めた技術です。皆さんの会社・職場で活用できるかどうか、検討してみてください。