経営者に中小企業診断士は必要か

経営者に中小企業診断士は必要か
経営者にとって中小企業診断士の資格がおすすめなのを知っていますか?

この記事は、これから起業する社長に向けての情報です。
中小企業診断士の資格を取得する大きなメリットは主に3つあります。

[3つのメリット]
1.経営に必要な論理的な思考力や問題解決能力が向上します。
2.社内外からの信頼を得られます。
3.中小企業診断士のネットワークに入ることができ、人脈を広げることにもつながります。

似たようなものにMBAがありますが、取得するためのプロセスが異なります。中小企業診断士はMBAと違って独学での取得が可能な資格で、取得費用を抑えることもできます。

この記事の要点はこの3つ!
1.中小企業診断士とは
2.中小企診断士取得による効果
3.中小企業診断士とMBAの比較

では、さっそく見ていきましょう。

中小企業診断士とは

中小企業診断士とは、主に中小企業における経営課題に関する支援・助言をする経営コンサルタントであり、国家資格でもあります。
中小企業支援法第11条に基づき、経済産業大臣が登録します。

220d939933a749bcad1d453cf8edd0974-580x401引用元:http://4dan4.jp/?page_id=5291

試験について

中小企業診断士は、1次試験合格後、いくつかの認定条件がありますが、どれかをクリアすることで中小企業診断士登録となります。

[1次試験の出題科目]
1.経済学・経済政策
2.財務・会計
3.企業経営理論
4.運営管理
5.経営法務
6.経営情報システム
7.中小企業経営・中小企業政策

1次、2次試験を通してストレートでの合格率は4,5%と低く、難関の資格の1つです。累計の資格保有者は24,000人くらいです。
毎年8月に実施される一次試験は土日2日間かけての学科テストがあり、そこで合格した人は10月および12月に実施される記述と口述の問題がある二次試験があり、それに合格してようやく中小企業診断士になります。

合格するまでに、『1,000時間程度の学習時間が必要』になると言われており、仕事をしながら資格を取得するのはかなりハードです。
個人差はありますが、取得までには3年から5年は必要になることが多いようです。

認識しておくべきこと

他の国家資格では、法律・法令によりその資格を保有する人しかできないようになっている独占業務があるが、中小企業診断士には独占業務がありません。
要は、難関の資格を取得しても十分に稼げない可能性があることになります。

[独占業務を有する国家資格]
・弁護士
・公認会計士
・弁理士
・税理士
・行政書士
・不動産鑑定士
・建築士
・社会保険労務士
・司法書士 等

中小企診断士取得による効果

[資格取得による効果]
・経営に必要な論理的な思考力や問題解決能力が向上する
・社内外からの信頼を得る
・中小企業診断士の人脈をつくることができる
・好条件で転職しやすくなる

論理的な思考力や問題解決能力が向上

まず、論理的な思考力や問題解決能力の向上ですが、1次試験のみでも経営に関する7科目の合格が必須となりますので、経営全般について幅広い知識がつきます。
2次試験では論述式の試験となり、さらに高度な知識が要求されるため、問題を解いていく中で論理的な思考や問題解決能力を磨く機会が圧倒的に増えます。

社内外からの信頼を得る

次に、知名度もあり、経営コンサルタントに関する唯一の国家資格である中小企業診断士を取得することで、経営全般の知識を保有していることを証明でき、社内および社外から一目置かれることになるでしょう。

中小企業診断士の人脈をつくる

3番目に、中小企業診断士を取得することで、同じ苦労や楽しみを味わった、つながりが強い仲間ができます。
中小企業診断士を取得する人は向上心が高く、起業を志している人も多いと思います。将来有望な人間と利害関係ない状況で繋がれることが大きいです。
自分が起業したときにパートナーになったり、共同経営者になったりすることも十分にありえます。

好条件で転職しやすくなる

最後に、中小企業診断士を保有していると、一般的に、好条件で転職しやすくなります。
経営に関わる国家資格を保有していいることで、経営全般の知識がある証明になります。
加えて、難関の国家資格を取得できる学習能力の高さと行動力を印象付けることにもでき、仕事に置き換えて考えてくれる可能性があります。

中小企業診断士とMBAの比較

中小企業診断士とMBAを比較したときに、中小企業診断士のメリットは下記のように考えられます。

[中小企業診断士のメリット]
・いつでも取得を目指せる
・独立開業が目指せる
・取得までにかかる費用が小さい

MBAhikaku引用元:https://jobzz.work/10132

いつでも取得を目指せる

まず、中小企業診断士は、社会人経験年数によらず取得を目指すことができます。
一方のMBAは社会人経験年数に関する最低条件を設定していることが多いです。
若手においても自分の知識を上げることで、価値を上げることにもつながります。

独立開業が目指せる

次に、中小企業診断士は、経済産業省が認定している国家資格であるため、経営知識をもっていることを客観的に示すことができます。
国内においては、経営コンサルタントとして独立することにつながりやすいです。
MBAも経営全般の知識をもっていることを証明できますが、独立よりキャリアアップに効果が出ていることが多いように思います。

取得までにかかる費用が小さい

最後に、取得までの費用が50万円程度で平均数百万円程度となるMBAより小さいです。
特に、MBAの振れ幅は大きく、海外に留学を前提としたMBA取得の場合には生活費も追加でかかってきますので、数千万円になるケースもあります。
子供を含む家族の有無は追加費用の有無を意味しますので、さらに中小企業診断士との取得費用との差が大きくなります。

まとめ

経営者自身がこの資格を取得することによって、『客観的な視点で経営を見つめなおす』ことができます。
より良い経営をしていく上でも、中小企業診断士の取得を考えてみてはいかがでしょうか

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