新規顧客開拓の9つのアプローチ方法
「何をすればいいのか整理できない、、、、」そう感じていませんか?
大丈夫です。安心してください。皆さん、そうです!。
多くの方は、Googleで検索します。
方法が色々出てくるけど、「自社には何がいいの?」「何から始めるといいの?」が分からない、、、。
そう感じていますよね?
そんな方は、是非最後まで読んでください。
「頭の中が整理でき、何から始めれば良いか」が分かるはずです。
では初めに、頭の中の整理として新規顧客を開拓する際の標準的な流れを確認しましょう!。
- 見込客を見つける
- 興味を持たせ、商談に進める(アポイント獲得)
- 商談&注文(クロージング)
一昔前はこのフローを営業マンが1人で行っていました。それは「飛び込み訪問」でも話を聞いてもらえる時代だったからです。
時代は変わり、新規顧客の開拓にはインターネットの活用が必須です。
そして、インターネットを使いより効率的に営業を行う為には、体制づくりが重要となりました。
なぜなら、デジタルを使ったアプローチ方法が様々で一人では到底出来たいからです。
以下が、体制になります。
-
- 見込客を見つける
マーケティング担当者
-
- 興味を持たせ、商談に進める(アポイント獲得)
インサイドセールス担当者
-
- 商談&注文(クロージング)
フィールドセールス(今までの営業マン)
役割を明確にすることが重要です。
下記が担当者と新規顧客を開拓するまでの流れです。
「③」が新規顧客を開拓する為のアプローチ方法です。
以降で、新規顧客を開拓するアプローチを説明します。
①:YouTube
YouTubeと聞くと皆さん、「面白い動画がいっぱい見れるやつ」とイメージされます。
危ないチャレンジや違法ギリギリの動画をアップしてアクセス数を増やすことがニュースになるので、法人で利用するものではないと思われがちがですが、家具やコンシューマ向けの商品では有効なアプローチ方法です。
具体的な活用方法は、商品のイメージアップです。
商品やサービスを「どのように使うとより便利なのか」や「商品が作られる過程を理解してもらう」ことで商品にワクワク感や安心感を持ってもらいます。
オンラインでなんでも買える時代には、「信用」が重要になります。
初めて買う「商品は買って損しない?」が一番心配です。
特に高額であれば、慎重になります。
そのような不安要素を解消する為に、動画を見てもらい「問い合わせ」につなげます。
②:コンテンツマーケティング
コンテンツマーケティングは、閲覧者が
- これは面白い!
- ためになる!
- 知って得した!
と「感情を動かされる」コンテンツを作り、閲覧者に商品やサービスを認知してもらうマーケティングです。
特に、動画に限定されているわけではありません。「知って得した」と感じてもらえれば、どのような体裁でも構いません。もちろん、テキストでもOKです。
では、コンテンツマーケティングとブログやYouTubeと何が違うのでしょうか?
コンテンツマーケティングの定義がザクっとしているので分かりにくいのですが、私が考える違いは「情報量の密度」だと思います。
-
- ブログやYouTube
知りたい情報が漏れなく載っている(確認できる)。
-
- コンテンツマーケティング
知りたい情報、プラス「実現する為の方法や、価格、時間」といった知りたい人がコンサルティングされているかのような「知恵」まで提供する。
コンテンツマーケティングは、自分では調べられない事や知った情報からどうすべきかまで教えてくれるコンテンツなので、情報提供者への信頼が非常に上がります。
その結果、検討段階では、すでに企業やサービスへの注文を決めていたりします。
重要なのは、「売り込み」にしないことです。「売り込み」と感じると盛り上がっていた感情がガクッと落ちます。
コンテンツマーケティングの難しいのは、商品やサービスの紹介タイミングです。
商品やサービスを「売り込まない」為、「どこで商品やサービスを知ってもらえるのか?」が定まらず結果として売り上げにつながらないのです。
その為、ポイントになるのが「コンサルティング」という発想です。
つまり、「どの商品を使えばいいの?」と相手から聞かれるような流れを作ればよいのです。
例えば、友達の家に遊びに行った時、コーヒーのいい香りがしたとします。コーヒーを出され、楽しくおしゃべりをしています。
「おいしいコーヒーとおしゃべり楽しかった!」
こんな経験をした時、会話で「そういえばコーヒー美味しかったね。どうやってるの?」と相手に聞いて初めて商品を知ります。
その友達は、商品名とおいしい入れ方のコツを教えてくれました。
これが「相手から聞かれるようにする流れ」を作ることです。
お友達は、商品を売る気はありません。
聞かれたから教えたのです。
これがコンテンツマーケティングの神髄のような気がします。
>>webからの問い合わせ件数を増やす5つの方法!すぐに改善できる具体的な対策
③:インターネット広告
Googleで検索した時にページの上部に「広告」と出ますよね。
あれが、典型的なインターネット広告です。
検索したキーワードからどんな情報が欲しいと想定し、知りたいだろうと思う内容の広告を出しているのです。
グーグルが始めた検索連動型広告です。
他にも、facebook広告やInstagram広告などがあります。
インターネット広告は、2つのことを目的にするとよいです。
- 認知(知ってもらう)
- どんなキーワードで自社商品やサービスが検索されるのか
1つ目は広告を出すので当然ですが、ポイントは2つ目です。
自社商品やサービスにどんな強味(ストロングポイント)があるのか、調べたことありますか?
この時の強味は、企業が思う強味ではありません。
利用者が思う強味(他と違うと思う点)です。
自分たちが強味だと思ってそこに焦点を当てて広告を出してもなかなか結果が出ないことはよくあります。
それは、利用者が思う強味を理解していないからです。
自分たちのことは実は自分達が分かっていないという「あるある話」です。
インターネット広告は効果測定できるので、どんなキーワードで自社サイトに訪問されるのかを知ることができます。
自社サイトやLPに訪問されてもすぐに別のサイトに行かれてしまう場合は、掲載している広告内容と自社サイトやLPがマッチしていないのです。
その為、訪問者は「自分の欲しい情報はここにはない」と判断して、別のサイトに探しに行くのです。
欲しい情報とマッチすれば、それが商品やサービスのストロングポイントです。
このように、インターネット広告は単に「知ってもらう」だけではなく、自分たちが気づかないニーズを気づく重要な手法でもあるのです。
④:SNS
SNSの代表サービスは、Twitterやfacebook、Instagram、Ticktokです。
LPやコンテンツマーケティングで制作したコンテンツを口コミで拡散させる為に使います。
「つながり」のベースの上になりたっているので、つながり合う相手がいないとどうしようもないです。
よく、芸能人がフォロワー数○○万人と言いますが、芸能人とそのファンや関連する人たちがつながりあっているのでマーケティングに使えます。
よく「著名人でないとフォロワーは増えないですか?」と聞かれますが、そんなことはありません。
YouTuberのように露出が多くなくても増やせます。
その方法は、自分たちの商品に興味を持ってくれそうな方を探し、こちらからフォローをしていくのです。
人は、「自分に関心を持たれている」ことに嬉しさを感じます。
その為、テクニック的にフォロワーを増やすのではなく、企業側からひと人ひと人にフォローを行っていくことでSNS上で「つながり」を築くことができるのです。
一方通用ではなく、反応してくれる「つながり」を築くことがマーケティングには重要です。
⑤:紹介・引き合い
9つの手法の中では、成約率が最も高い手法です。
代表者が営業を兼ねている企業ではこの手法が多いです。
「今期の売上がまずい!」と分かると社長がガンガン電話して知り合いの友達を紹介してもらう風景は昔から変わりません。
この手法は、代表者の人柄に依存しており、いつまでも続く方法ではありませんので瞬間的に使う手法ですね。
⑥:電話(テレアポ)
昔は電話ボックスがあり、電話ボックスに電話帳が置いてありました。
個人情報保護を考えると今では、考えられません。
さすがに電話帳を使ってテレアポしませんが、今でも顧客名簿や購入者リストをもとにテレアポ代行業者が電話を行います。
警戒され昔のようにテレアポの獲得率は高くないです。
1%あればよい方ではないでしょうか。
インサイトセールスとテレアポの違いを聞かれますが大きく違います。
インサイドセールスは、問い合わせを受けた見込客(ニーズが分かっている見込客)に電話をするのに対して、テレアポは初めて電話をします。
インサイドセールスはデジタル営業が進む今の時代には必須な手法です。
>>インサイドセールスのやり方とコツ!成功・失敗した事例も解説
⑦:メール
昔からある手法ですが、今でも一定の効果があります。
マーケティングは、見込客に商品への興味を持ってもらう為にメールを送りますが、その方法にメールを使います。
何度かのステップに分けてメールを送る手法が一般的です。
例えば、過去に名刺交換した方や、問い合わせを受けた方のメールアドレスに向けて、50%OFFキャンペーンをメールで送ります。
反応がなかったら2回目の促しメールを送ります。
他には、ウェビナー(Web上のセミナー)への通知メールです。
開催日の1週間前に再度「定員まであと数名です、ご興味のある方はお早めに!」といったステップメールを送ります。
メールアドレスが分かれば、すぐに取り掛かれるので低コストで手軽に始めることが可能です。
⑧:手紙
DM(ダイレクトメール)は相手に届いても一瞬で捨てられますが、手紙の場合は一度は中身を開きます。
その為、DMより効果が高いですが手書きにすると手間がかかります。
昔の営業ハウツー本には、「手書きの手紙でお客の心をガッチリつかもう!」と書いてあり若い営業マンはハガキに書かされていました。
今でも、保険会社と車のディーラーでは手紙を使っています。
その理由は、地方は人情的な部分で販売できる風土がまだあるからです。
地主の方や名家では、デジタルによる連絡より手紙をもらう方が「自分は特別扱いを受けている」と感じます。
その結果、心を開いていただくことができるのです。
デジタルばかりの営業の中ではアナログな手法がかえって心をつかむことがありますので、ここぞという時に実施する手法ですね。
⑨:飛び込み・訪問
昔に比べ飛び込み営業は少なくなりました。
若い営業マンもやりたがらないので「飛び込み営業ありません」と求人に書いてあるぐらいです。
飛び込み営業が有効なケースは、飲食店です。
ビールの営業は、飲食店への訪問を多く行います。
飲食店はサイクルが早く、新しいお店が出れば、そのお店で自社のビールを扱ってもらうように訪問営業を行います。
歯医者やクリニックが開業されると同様に訪問営業が行われます。
新規顧客の開拓を行う時の5つのステップ
ここからは、新規開拓に必要な5つのステップにフォーカスして説明します。
下記図では「① ② ④ ⑤ ⑥」になります。
顧客ターゲットを明確化する(①)
どのような顧客をターゲットにするかを明確にすることは大変重要です。
なぜなら、以降のメッセージ作成やアプローチ方法に影響するからです。
ターゲットの属性をペルソナと呼びます。
BtoCのペルソナ例
- 年齢
- 性別
- 家族構成
- 職業
- 趣味
です。
より絞り込む方がマーケティングしやすいですが母数も少なくなるので、一旦、年齢、性別ぐらいからイメージを膨らませます。
例えば、 今はやりのキャンプで使うランタン(ライト)を販売する場合です。
製品が
- 選べる色が豊富
- 機能的
- 値段はちょっと高め
- 軽い
- コンパクト
- どこにでも装着できるアーム付き
だとします。
選べる色が豊富で、軽く、コンパクトなので、女性をターゲットにしたいと思います。
イメージは「ゆるキャン」女性です。
年齢は、大学生~社会人10年未満の20~30代前半とします。
この年齢のターゲットがゆっくりキャンプをする場合の利用シーンを想定してターゲットをより明確化します。
BtoBのペルソナ例
- 会社規模
- 業種
- 担当者の役職
- 担当者の役割
- 何に困っているのか
です。
特に重要なのは、5つ目の「何に困っているのか?」です。
BtoBでは、ベネフィット(困っていることの解決)を明確に提示する必要があります。
なぜなら、「困っている=ニーズ」だからです。
そのニーズに自社製品やサービスはマッチしますと伝えなければ、話を聞いてもらえません。
そして新顧客獲得でWebマーケティングを行う場合は、このニーズを探り当てることが最重要になり、探り当てる行為が「ターゲットの明確化」になります。
顧客ターゲットへのメッセージ作成(②)
ターゲットの明確化の次は、ターゲットに自社商品やサービスの売り込みポイントを考えます。
売り込みポイントと説明すると「機能」を説明することをイメージされますが、それは正しくありません。
ここでいう「メッセージ」は利用者が商品やサービスを使うと「どんないいことが待っているのか」です。
BtoCのメッセージ
前章で説明した「キャンプ道具」の例で説明します。
ターゲットに対して製品の特長をもとにメッセージを書いてみました。
「木やテーブルの脇など自由に固定でき、光の程度を自由に調整可能です。軽くコンパクトでリュックに入れても邪魔になりません。アースカラーからポップな色までそろえています。キャンプの夜をより一層快適に過ごせるランタンです。」
いかがですか。利用シーンがイメージされませんか。そして、キャンプが便利に楽しくなりそうですよね。
その後で、「アームは○○素材で滑らず自由に固定可能です。」といった素材という機能を付加して説明すると「あ~だから自由に固定できるのね」と理解(納得)してもらえます。
初めから「アームは○○素材で~」と書くと利用イメージより先に機能のイメージを持たれ、使うと「こんないいことがある」のイメージを持たれにくくなります。
つまり、情報が多くなりイメージが伝わりにくくなるのです。
BtoBのメッセージ
要領は、BtoBでも同じです。
ニーズを持っている担当者、つまり製品を選定する方は社内でその商品やサービスを利用すると「誰にとって、どんな業務効率につながるのか?その結果、どれだけ作業時間が削減されるのか、コストカットになるのか?」を考えています。
この考えに沿って、メッセージを考えています。
繰り返しますが、機能(スペック)説明はその後です。
パソコンの商品説明が分かりやすいです。
例えば、マイクソフトのSurfaceはクリエイティブ向けから学生向けまで揃えています。
ビジネスユース向けでは、Surfaceはリモートが快適に使えることを全面的にメッセージとして出しています。
機能(スペック)はメインページの下の方或いは別ページに行かないと確認できないようになっています。
昔はスペックでパソコンを選んでいましたし、メーカーもスペック競争をしていた時期もありましたが、今は「何をするのにベストな商品?」をメッセージとして打ち出すことが重要になりました。
見込み客への適切なアプローチ(④)
次に完成させたメッセージをどうやって「知ってもらうか(認知)」です。
ターゲットにより、アプローチ方法は様々で、商品やサービスによっても異なるので最適なアプローチの組み合わせを決めるのは以外に難しいです。
アプローチ方法を選定し、実行する場合に重要なのは、顧客獲得単価(CAC)です。
顧客獲得単価(CAC)は、広告費と人件費の合計を売れた商品数で割った金額です。
その結果1つ売るのにいくら費用が掛かったかの管理です。
Webマーケティングの場合は、広告の結果に対して効果測定が行えますが、この測定を確認してA/Bテストを行います。
A/Bテストにより効果の出る広告を考える必要があり、その為の人材確保やマーケティングを効率に行う為のツール利用コストが発生します。
このような費用も加味して選定しなければ、「売れたけど赤字でした」という結果になってしまいます。
以降でアプローチ例を説明します。
BtoCのアプローチ
キャンプ道具の例では、ターゲットが女性で、20代~30代前半なのでSNS系のアプローチ手法が良いです。
例えば、Instagram広告はコストがかかりますが速攻性はあると思います。
また、アフィリエイトにより商品PRを打つのも良いと思います。
BtoBのアプローチ
法人向けの商品やサービスの場合、担当者の大多数はGoogle検索でまずは商品を探します。
その為、効果が出やすいのはリスティング広告です。
長期スパンで考えるなら、ブログやコンテンツマーケティングで制作したコンテンツへのSEO対策です。
速攻性はありませんが、効果が出れば広告費用を抑えることができます。
顧客の購買意欲を掻き立てる施策の実施(⑤)
知ってもらっても購入されなければ意味がありません。その為知ってもらい「問い合わせ」をしたくなるコンテンツ制作が必要になります。
訪問型の営業なら、営業マンが「商品を説明する」フェーズです。
Webでは、インターネット上で商品を知ってもらい「少し聞いてみたい」と思わせるフェーズです。
購買意欲を掻き立てる具体的な施策(⑥)
BtoCとBtoBで共通しますが、施策は
- メルマガ
- ダイレクトメール(DM)
- 販促用のホームページ
- LP(ランディングページ)
- なるほどと思わせる動画やテキスト(コンテンツマーケティングのコンテンツ)
- 折り込みチラシ(新聞広告)
- PR記事(雑誌)
- CM(TV)
です。
「顧客ターゲットへのメッセージ(2.2)」で作成した内容をベースにコンテンツを制作し、ターゲットに毎にどのコンテンツがより反応が良いのかを検討します。
クロージングを行う
BtoCでも問い合わせを受けたお客様に電話をかける或いは訪問でアプローチしますが、クロージングという工程は主にBtoBでのフェーズになります。
営業マンによる商談を経て購入につなげますが、現在はオンラインでの商談がメインになりつつあります。
その為、オンラインでの商談を前提に営業体制を進める企業も多いです。
特にクロージングの手前に行うインサイドセールスという担当を置くケースも増えてきました。
クロージングもオンラインを想定すると、各担当者の情報を管理し次の担当者にしっかり共有(申し送り)できるツール利用が効率化のポイントになります。
例えば、
- どんなニーズで問い合わせを受けたのか?
- どんなニーズを持っているのか?
- ニーズを満たす説明はどうしたらよいか
を、マーケティングからインサイドセールスに、そして営業マンに情報をリレーしていくことで効果的に新規顧客を開拓することが可能となります。
新規顧客の開拓を成功させるには
新規顧客の開拓を成功させるには、業界や状況にあった手法を選ぶことが重要です。
特に「見込客の状況」は、重要です。
なぜなら、忙しい時期に連絡をしても落ち着いて話を聞いていただけないからです。
例えば、税務業界です。
税理士さんは、年末から3月の確定申告が終了するまで非常に忙しい業界です。
12月決算と年末調整、3月決算に合わせて企業との税務ミーティングなど非常に多忙です。
そして、5月ぐらいから時間が空くようになるので、税務業界は5月~
~11月までの半年間が営業期間と言ってもよいです。
このように、年間の状況を把握して、営業手法を変えるようにすれば
効率的に新規顧客の開拓が行えます。
以降で、「業界や状況に合った営業手法を選ぶ」と「複数の営業手法を掛け合わせる」にフォーカスして説明いたします。
業界や状況に合った営業手法を選ぶ
営業手法は大きく下記の2つに分類されます。
- プッシュ型
- プル型
プッシュ型
プッシュ型は、「テレアポ」や「飛び込み営業」です。
アウトバウンドとも呼ばれます。
ニーズがある人を人力で「探す」方法です。
相手の状況もニーズも分からないので、数多の人にアプローチしていく必要があり努力のわりに結果が薄いやり方です。
半面、低コストでわりと短い期間で結果が出ます。
しかし、現状ではこの手法で結果がでるのは相当難しい時代になったと思います。
プル型
プル型は、「リスティング広告」や「メールマーケティング」です。
インバウンドとも呼ばれます。
広告を見て興味を持った潜在的見込客からの「問い合わせ」を受ける手法です。
「日本は観光立国め目指す!」と安倍元首相が言っていましたが、あれがインバウンドです。
海外の方に日本の文化や食べ物を知ってもらい日本に来てもらうのです。
つまり、「知りたい」「経験したい」「楽しみたい」といったワクワク感を盛り上げるのです。
どのような商品やサービスを販売するかにもよりますが、今の時代では、まずWebで認知してもらう方法を考えます。
もちろん、訪問することが重要な業界もありますが、Webから問い合わせを受けることが前提となった現在では、プル型の営業が主流ですね。
>>webからの問い合わせ件数を増やす5つの方法!すぐに改善できる具体的な対策
複数の営業手法を掛け合わせる
「プル型」と「プッシュ型」では、プル型が現在では主流ですが、プッシュ型がダメというわけではありません。
組み合わせが重要です。
「プル型」で潜在的な見込客に対して、「プッシュ」型営業をかけるのです。
今までの、プッシュ型はニーズが分からないままに行っていましたが、プル型後のブッシュ型は、大きな結果を生みます。
なぜなら、ニーズに合ったテレアポや訪問が行えるからです。
実は、最新の営業スタイルは、プル型+プッシュ型(プッシュと呼ぶかは微妙ですが、、、)なのです。
マーケティングがプル型で潜在的見込客を発掘し、問い合わせのあった見込客に対してインサイドセールスがニーズを聞き出す。
その後、ニーズに合った営業をフィールドセールス(営業マン)がアプローチする。つまりプッシュ型でクローズしていくのです。
主に、BtoBでのパターンですが、BtoCでも商品によってはこの手法が有効です。
インターネットを使ったデジタル営業が可能となったので、このような複合型が成立するようになりました。
今後は、このスタイルが主流になっていきます。
新規顧客の開拓を行う時の3つの注意点
以降では、プル型+プッシュ型での新規顧客獲得方法を前提として説明いたします。
「プル型+プッシュ型」ではインターネットの活用が重要になります。
なぜなら、「効果測定」が可能だからです。
- 仮説を立て
- 検証し
- 結果から改善内容を社内共有し
- 全体の連携で結果を出す。
つまり、新規顧客を開拓をする為の「ストーリー」を作り上げるには、「PDCA」をまわすことが重要なのです。
仮説検証を繰り返す
仮説と検証が行える箇所は多くあります。
例えば、
- どのようなキーワードなら、より広告が露出されるのか
- Google検索からブログへの訪問者がどれだけ問い合わせしたのか
- 問い合わせボタンの上にどんな文言を入れるとクリック率が上がるのか
といった感じです。
これらは、全て数値として管理できます。
その為、仮説と検証のサイクルを早く回すことがポイントになります。
適切な数値でKPIを設定する
仮説と検証を行う際には、目標数値が重要になります。
なぜなら、目標とする数値に到達する為には、「どのようなアクションをすべきか?」という意識を持つことができるからです。
また、KPIにはおおよその目安(適切な数値)があります。
例えば、リスティング広告で、クリックされる率はおよそ、○○%という感じです。
もちろん、商品やサービスにより前後しますが、おおよその目安に到達することをゴールとして実現方法を検討します。
社内へ情報共有を行う
新規顧客を開拓するには「ストーリー」が必要です。
そのストーリー作りは、マーケティング担当者だけでは、不可能です。
なぜなら、マーケティングは、問い合わせ(リード数)数を増やすことが役割だからです。
問い合わせ者に対してインサイドセールスと営業マンがそれぞれの役割を果たすことで、新規顧客を獲得することができます。
つまり、新規顧客を獲得するまでには、マーケティング担当者以外にインサイドセールスと営業マンが関わる為、「情報のリレー」が必要になります。
例えば、
- どんなルート(流入元)で問い合わせを受けたのか?
- どんなことに困っているのか(ニーズは?)
- 会社規模は?、どんな業種?
- 問い合わせ者はどんなポジションの方なのか?
- 購入の時期は?予算は?
といった内容を各担当者が少しずつ聞き出します。
聞き出した情報を共有し次の担当者達は、問い合わせ者を「注文/発注」というゴールに導きます。
この流れがストーリーになります。
リレーする情報を分析することで、どのような流入(Google検索や、リスティング広告等)の場合は、どのようなパターンのストーリーでゴールに導くのかを仮説と検証していきます。
営業マンの営業活動もマーケティング部門が閲覧できることは重要です。
なぜなら、前工程の作業が後工程でどのように活用されているのか、或いはどんなニーズの見込客だったのかを知ることで、マーケティングに活かせるからです。
情報をリレーするルールはありません、各企業ごとにやりやすい方法で共有してください。
メールでの連絡でも、Slackでもエクセルでもよいと思います。
ポイントは、「皆で同じ情報を閲覧できる」ことです。
よく聞くのは、マーケティングの方と営業マンが別々のエクセルシートやスプレットシートシートで管理していることで、「情報がスムーズに流れない!」といった声です。
新規顧客開拓のアプローチ方法まとめ
ここまで読んでいただきありがとうございます。
「何から始めれば良いか分からない、、、、」といった疑問が少し解消されたのではないでしょうか。
まず行うことは、現状把握です。
下記流れのどの箇所ができていないのか、どこは不要なのかをまず整理して下さい。
次に役割決めです。
その際のおすすめは、兼任でも良いので3つの工程(マーケティング、インサイドセールス、フィールドセールス)に分けてください。
最後に、新規顧客を開拓する為のストーリー作りです。
最新の新規顧客の開拓方法は「プル型+プッシュ型」です。
- 興味を持った人を探し
- ニーズを聞き出し
- ニーズに合わせた営業(クロージング)を行う
ここまで、整理できたところで、興味を持ったの探し方を「新規顧客開拓の9つのアプローチ方法(1章)」で検討してください。
まとめは以上となります。
インターネットを活用したデジタル営業が実現し、今後は増々新規顧客の開拓がテクニカルになります。
最後に、新規顧客開拓に悩んでいるなら、「今までのやり方を変えるぞ!」という意識改革が必要です!。