なぜwebマーケティングが重要?必要不可欠となったワケとは
「なぜwebマーケティングが重要」だと思いますか?
答えは、企業が「生き残る」為です。
「おおげさな~!」と思われるかもしれません。
しかし、本当のことです。
大手の下請けをしているメーカー系企業の方はあまりピンと来ないかもしれません。
それは、リピート受注を受けているからです。
しかし、そのリピート受注も気が付けば、別会社の安価な製品で代用されていることだって今後はあり得ます。
なぜでしょうか?
デジタル営業が進み、営業マンの人柄や長年取引してきたからという理由だけでは顧客をつなぎとめることができなくなったからです。
つなぎとめることができたとしても、値段交渉によりジリジリと利益率は悪化していくはずです。
そうなった時、どうされますか?。
これからは、全ての業種でWebマーケティングとデジタル営業を導入する企業が増えます。
長年取引している企業にそんな企業が新規案件を狙おうと食い込んでくるのです。
戦う為には、同様の手法を導入していかざる得ないのです。
しかし、Webマーケティングを導入したとしても、売り込み方に独自性を出さなければ、結局値引き交渉に入ってしまいます。
顧客に、商品やサービスの品質だけではなく、プラスαを訴求しなければならないのです。
(独自性とは、「顧客体験(カスタマーエクスペリエンス)」ですが、1.3章で詳しく説明いたします。)
これからは、リピート受注を維持する為の「守り」の営業から新規を獲得していく「攻め」の営業に変えなければ、ジリジリと企業は貧窮していきます。
つまり、企業が生き残るには、Webマーケティングを戦略的に活用していくことが必要不可欠になったのです。
以降では、Webマーケティングの重要性を具体的に説明いたします。
電子商取引(EC)の市場規模が年々拡大している
iPhoneが販売される前(約15年ほど前)は、、ネットショッピング(電子商取引:EC)はパソコンで行うものでした。
その為、購入者も提供する事業者も限定的でした。
しかし、iPhoneが販売され、手の中で商品が購入できるようになると電子商取引(EC)の市場規模は年々拡大しました。
事実、過去5年間(2015~2019年)でBtoC、BtoBともに市場規模が18%増加しています。
BtoCの市場規模
BtoBの市場規模
出典:令和2年 経済産業省 商務情報政策局 電子商取引に関する市場調査
その理由は、スマホの手軽さに加えEC(ネットショッピング開設)ツールの利用料の低下と開設準備作業が容易になった為です。
※ネットショップ開設サービスやWebマーケティングサービスのCMを最近よく目にします。
また、並行してSNSの口コミにより商品を実際に見なくても購入する風潮が定着したのです。
そして、コロナウイルスの影響で巣ごもり需要を狙ったお店が参入した為、電子商取引(EC)の市場が更に伸びたのです。
今では、このような消費者ニーズに対応する為、アパレル業界、家電量販店やホームセンターでも電子商取引(EC)を進めています。
BtoC、BtoBいずれの場合でも、共通の課題は「いかに自社製品を認知させ、購入まで誘導させる(CVさせる)シナリオ作り」が重要なファクタ(要因)になりました。
その理由は「認知から購入」までを全てオンラインで完結できるようになり、購入者の行動をデータ化することが可能になったからです。
その結果、
- セミナーやキャンペーン、ウェビナー等による見込顧客の獲得
- キャンペーン等の反響の結果分析
- 分析した結果を反映したキャンペーン等の施策実施
- 購入確認
といった工程を全て数字で確認することができるのです(数字で確認して次のアクションにつなげる作業を「効果測定」と呼びます。)。
最近では、1~4までの工程を管理するツール(MA)が安価となり、中小零細企業でも本格的なWebマーケティングを行うことは「当たり前」になったのです。
電子商取引(EC)を準備しただけでは、商品は売れないのが現実なので、Webマーケティングは増々重要で、必要不可欠になったのです。
Web上の情報が顧客の購買行動に与える影響が大きくなった
皆さん、気になる商品や必要となった商品を購入する時に何をしますか?
おそらく、google検索かInstagramによるハッシュタグ検索で商品の口コミを探しませんか?
これが「Web上の情報が顧客の購買行動に与える影響」です。
twitterやfacebook、Instagram等のSNSサービスは、iPhoneリリースと同じタイミングで登場し、今ではWebマーケティング対策の重要な1つになりました。
商品を実際に見なくても、購入してしまうのは、口コミや誰かの商品レビュー記事を読んで「自分の欲しい条件に合致しているのか?」、その商品を買うと「テンションが上がるのか?」が判断できるようになったからです。
その結果、店頭で商品を手に取って「こうやって使えば、良さそうだ~」とか「これを使うと料理が楽しくなるかも」といった空想と同じことを商品レビューを読んで自分の中で膨らませ購入してしまうのです。
よくレビューページで「つい、ポチリしました!(購入ボタンを押すこと)」というコメントを見ますが、商品レビュー記事を読んで自分も同じ体験ができると思い、「ポチリ」してしまうのです。
企業はこの「つい、ポチリしました!」に誘導する為に、お金を払っているのです。
それが、アフェリエイトです(※PR記事で広告する場合もあります)。自分のブログに商品を紹介して、購入された金額の数%を成果報酬として受けるのです。
また、口コミの拡散に影響力のある方を「インフルエンサー」と呼び、その方がコメント(ツイートや投稿等)すると商品が一斉に売れるのです。
では、資金力のある企業は「インフルエンサーにお金を出してどんどんコメントしてもらえればいい」と思われますが、そうはいきません。インフルエンサーは自分の信用を一番大事にします。
本当に良いと感じた時のみコメントを出すのです。
口コミの影響力を説明してきましたが、重要なのは「商品を見なくても購入することに抵抗感が下がり、当たり前のように購入される」という「事実」です。
「商品を見なくても販売できる」ことによる企業のメリットはなんでしょうか?
それは、
- 商品を店頭に置かなくてよい
- 販売員を確保しなくてもよい
- 在庫コントロール(管理)がしやすい
などを挙げられますが、これらのメリットは固定費の削減につながるのです。
その結果、固定費の削減分を値引きキャンペーンとしてWebマーケティングの施策に使えるのです。
特にアパレル業界は、手に取って体に合ったサイズや別の服とのコーディネートを想像しながら購入するものだと思い込んでいましたが、今は違います。
実店舗を持たないファッションブランドが増えてきたのです。
購入者は、口コミと服のコーディネート写真により「自分に合うかも!」とイメージを膨らませます。
そして、商品が気になったところで、タイミングよく「シーズン落ちした服なので期間限定で思い切った値引きにしています!」とポップアップが出たら、今買わないと「損だ!」と思い「ポチリ」するのです。
これがWebマーケティングです。
購入者はシナリオ通り購入させられていたりするのです。
Webマーケティング恐るべし、、、。
顧客体験(カスタマーエクスペリエンス)の高まり
企業が売上を維持できるのはなぜでしょうか。
「利益がでる仕組み」になっているからです。
当たり前の話ですが、実は「利益が出る仕組みづくり」は時間とコストがかかります。
「利益がでる仕組み」は、1度購入した顧客がリピート購入(発注)して頂くことで成り立ちます。
初回購入や初回発注を受けるには経費(コスト)がかかります。
コストには、
- 認知していただく為の広告費
- 商品説明する要員コスト
- 質問を受ける為のカスタマーサポートコスト
等があり、これらの過程を経て信用していただき購入に至るのです。
初回購入や初回受注でイメージどおりの満足を受けると再購入や再発注を受けやすくなり、初回のコストの数分の1で売上を作ることが可能となります。
継続して使い続けて頂くことは、売上予測を立てやすく、キャッシュフロー管理も容易です。
また利益の投資効果を計測しやすいので、安定した企業経営が行えます。
その為、継続利用していただく為の顧客体験(カスタマーエクスペリエンス:CX)こそが重要になってきたのです。
この顧客体験は、Webマーケティングにとどまらず、デジタル営業やカスタマーサポート(CS)まで一体となり「一連のシナリオ」として作り上げる必要があるのです。
「一連のシナリオ」とは、「我々の商品やサービスをご利用頂くとこんな満足を受けることができます」を感じ取ってもらう為のシナリオです。
Webマーケティングとして担うのは、この「一連のシナリオ」を訴求する為のデジタルコンテンツを制作し認知させることです。
具体的には、
- 商品を購入したお客様の声や購入後のフォロー体制
- 商品の使い方
- トラブルになった場合の対応体制の掲載
といったお客様が使い続けることで、自分は満たされる(BtoB:目標が達成できる)を感じ取ってもらうことで、継続利用していただくのです。
特に最近では、サブスクリプション提供が注目を浴びております。
サブスクリプションは使ってみて満足出来なければ翌月には契約を解除できてしまいます。
せっかくコストをかけて契約して頂いたのに、翌月に解約をされたのでは、「利益が出る仕組み」になりません。
その為、継続して利用していただけるよう「商品をどう利用するとどのような満足を得られるのか」「商品を利用することで、お客様の目標を達成させることができるのか」を企業側から利用者に常にアナウンサーしていくことが重要になります。
この行動をプロアクティブと呼びます。
顧客体験(カスタマーエクスペリエンス)を追求することで成功させた業界があります。
それは、コンビニエンスストアです。
コンビニエンスストアが成功した理由は、「直ぐ行ける場所に、必要なものが揃っている」という顧客体験(カスタマーエクスペリエンス)が出来上がっているからです。
インターネットが普及する前から顧客体験(カスタマーエクスペリエンス)を進めていたことが本当にすごいことです。
この体験を支えているのがPOSシステムです。
POSシステムにより、「どの商品がいつ購入されたかを」素早く集計し、限られた店舗面積で売れる商品を陳列することに成功したからです。
その結果、売れる商品にフォーカスして大量購入することで、規模の経済が働き、仕入れ金額をおこさえることができました。
Webマーケティングでは、「誰が購入したか」「どの段階まで検討が進んだのか(購入されていない場合でも)」までデータ化でき、且つ商品を手にすることなく購入させることができるのです。
つまり、Webマーケティングを追求することが「利益を出す仕組みづくり」になるのです。
Webマーケティングの4つのメリット
Webマーケティングの最大のメリットは「低価格」且つ「売上アップのPDCA」を実現できることです。
なぜ、PDCAを回せるようになったのでしょうか?
それは、「認知から購入」までを全てオンラインで完結できるようになり、購入者の行動をデータ化することが可能になったからです。
今まで、マーケティングは、
- 雑誌
- 新聞
- ラジオ
- テレビ
- 店頭
に幅広く掲載して(認知させて)売上アップにつなげていました。
昔のメジャー媒体は、「誰がどれだけ、どのように反応したのか?」を知ることができず、商品やサービスの購入/発注に至るまでの数字を把握することはできませんでした。
その為、「広告費をいくら使うと売上がいくら上がった」の入り口(広告費)と出口(売上額)しか数字で把握することはできませんでした。
このように見通しが難しい手法は資金力のある企業だけが実現できる方法で、マーケターの知識と経験で行っていたのです。
しかし、Googleが広告費の使い方を変えました。
「検索連動型広告」を世に広げたのです。
「検索連動型広告」により、誰が、どの時間にどのキーワードに興味を持っているのかを知ることができるのです。
その結果、見込客を見つけるまでの過程を「数字化でき、どの工程をどのように改善すれば、購入/発注に近づけることができるのか」を知ることができるのです。
「検索連動型広告」を使えば、資金力の無い企業でも数字を根拠としたマーケティングを行えるようになったのです。
まさに革命です。
今は売上アップの為に「PDCA」を数字で回すことができ、このメリットがあるからこそWebマーケティングは重要性が高まったのです。
以降では、Webマーケティングのメリットを4つ上げて説明いたします。
幅広いエリアの顧客にアプローチできる
日本のアニメが世界中で受けられているのは、インターネットで簡単に日本のアニメを閲覧できるからです。
インターネトにより市場が広がり、BtoCでも多言語サイトにする企業も多くなりました。
日本ではマーケティングを行う場合、「雑誌」「新聞」「ラジオ」「テレビ」「店頭」等の旧来メディアで接点を作りますが、これは海外も同様です。
しかし、YouTubeやTikTok等の動画コンテンツを使えば、日本企業は海外の旧来メディアに掲載しなくても、自社商品やサービスを認知させることが可能になったのです。
その結果、今は自国以外の幅広い地域(エリア)に目を向けたWebマーケティングが可能になりました。
※韓国出身のBTSは、初めから海外展開を視野にマーケティングを行い成功しました。
また、地域(エリア)だけではなく、幅広い年齢層にもWebマーケティングはアプローチできるようになりました。
10年ほど前は、「雑誌」「新聞」「ラジオ」「テレビ」「店頭」でしか接点を持つ事のできなかった潜在的見込客に対して、Webマーケティングでは、商品(サービス)を認知させることがで可能になったのです。
特に旧来のメディアではリーチが難しかった「60歳以上の方」と「テレビ視聴時間が限定されている10代の学生」にアプローチが容易になったのです。
下記調査では、2019年には、全年代のインターネト利用時間は、テレビにほぼ並び、10~30代では、インターネト利用時間の方がテレビ視聴より長いという結果が出ています。
出典:令和元年度 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書(令和2年9月総務省情報通信政策研究所)
また、下記は年代別のインターネットの利用状況に関する調査ですが、驚きは60代以上の方です。
出典:令和元年度 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書(令和2年9月総務省情報通信政策研究所)
60歳以上の方でも休日平日ともに平均30分近くインターネットを使っているのです。
内訳を見ると、「メールを読む・書く」に大半の時間を費やしています。
60歳以上の方は今でもテレビ視聴に時間をかけているのですが、元気な高齢者は「趣味を共有できる同世代」との交流を望み、意外なほどスマホを使って交流しています。
10年ほど前なら、高齢者向けにWebマーケティングを行うなど想像もつきませんが、高齢者の方はスマホを上手に使います。自分の撮影した写真をコミュニティグループに広げるのだから、本当にびっくりです。
その為、60歳以上の方にもWebマーケティングが有効になったのです。
インターネットは全世代で使われています。
その為「インターネト利用者全てにアプローチできる」と言っても過言ではでありませんね。
それがWebマーケティングです。
低コストでマーケティングができる
広告費に革命を起こしたのは、Googleが始めた「検索連動型広告」です。
検索した人は、検索したキーワードがその時「知りたい」ことなので、情報を欲している人にダイレクトに広告を出すことが可能です。
しかも、掲載する金額は高額ではありません。
月間10~20万円程度から始めることができ、どのような広告内容に反応があったのかを確認することができます。
その結果は、数値化できるので仮に売上に直結しなくも何が原因で問い合わせを受けなかったのかを推測し、改善後その効果を測定することが可能なのです。
10年ほど前なら、アンケート会社に調査依頼を行っていたことが、お金を払わずにより精度の高い情報をGoogleAnalyticsで確認することが可能なのです。
旧来のメディアは、先の見通しにくい広告であり、マーケターの経験と勘で行っていたことがマーケターコストをかけずにより結果の出る仕組みを作り出すことが可能になったのです。
(とは言っても、旧来メディアの方が認知が安定している場合もありますので、Webマーケティングが全てではありません。)
但し、低コストでマーケティングができると言っても、効果のない投資は行うべきではありません。
例えば、リスティング広告(検索連動型広告)は、数万円からでも始めることは可能ですが、効果測定できるほど情報が得られないので10万円ぐらいをまず3カ月ほど行うのがおすすめです。
実行から改善まで速やかに行える
Webマーケティングは「素早くPDCAを回せる」がメリットです。
行動履歴がデジタル化している為、ツール上で数値確認が容易となり、その結果から仮説を立てやすくなります。
仮説をもとに、ABテスト等を行うことで最適化された広告とLPを作り上げることが可能となります。
>>【BtoB】MA(マーケティングオートメーション)の活用方法とおすすめのツール
効果測定を繰り返すことでどのようなキャッチコピーなら問い合わせを受けることができるのかを見つけ出すことが可能となります。
潜在的見込客から問い合わせを受ける為に行う最適化対策は主に「LPO」と「EFO」の2つになります。
LPOの代わりにfacebookやInstagramを最適化して、Webの入力フォーム等に誘導する場合もあります。
-
- LPO(ランディングページ最適化)
LPとはランディングページです。「万能なチラシ」と考えてください。
「万能」と表現したのは効果を測定した結果、改善点をLPに素早く反映させることができるからです。
例えば「問い合わせされない仮説」がデザインなのか、キャッチコピーなのか判断がつかない場合が良くありますよね。
そんな時、条件によって興味を引くキャッチコピーを変えることができるのです。
新聞チラシを「朝見た時」「夕方見た時」「チラシが気になった理由」を判断して、チラシの内容を変えるなんてできませんよね。
オンライン上にあるLPならそれが可能です。
だから大げさかもしれませんが「万能」なのです。
例えば、リスティング広告でLPにアクセスを集めます。
リスティング広告には検索されるキーワードを複数の組み合わせで設定することが可能です。
その為、どのキーワードの組み合わせの時にLPにアクセスされたかをデータから判断することが可能なのです。
「このキーワードの組み合わせの時にはAの画像とキャッチコピーを掲載する」といったことが可能になるのです。
このような条件付けを繰り返して問い合わせボタンが押される(CVされる)条件を導き出します。
これが、LPの「最適化」です。
(あくまでも分かりやすいと思った一例です!)
-
- EFO(入力フォーム最適化)
Webサイトを見ていて興味のある商品やサービスに対して、問い合わせを行ったことがある人は多いはずです。
そのWebフォームが使いにくいと申込を諦めます。
その為、入力を快適にする為の設定を行います。
具体的には、郵便番号です。
郵便番号を入れると住所が自動的に入る仕組みをよく見ますよね。あの仕組みも「入力フォーム最適化」です。
細かいターゲティングができる
デジタル広告のメリットは「細かいターゲティングができる」ことです。
「雑誌」「新聞」「ラジオ」「テレビ」「店頭」等の旧来メディアでもターゲティングは行えます。
しかし、「細かく」は行えません。
その結果、大きく網を広げて広告せざる得ないのです。
例えば、雑誌を読んでいる読者のペルソナが、「10代の子でポップな服装が好き」といった程度です。
どこのだれかは分かりません。どこに住んでいるかもわかりません。
しかし、SNS系広告なら可能です。
例えば、Tiktokなら、基本情報 (性別や年齢、地域、言語)、通信環境 (ios/Android、Wifi等の通信環境)、興味関心 (ペットやゲーム、旅行等の15種類の興味関心ラベル)を絞り込んだターゲティングを行うことが可能です。
細かいターゲティングで最適化できれば、広告費を抑えて効果を出すことが可能となります。
Webマーケティングの3つのデメリット
商品の価値を伝えるのが難しい
Webマーケティングは、「もっと知りたい!」と思わせることを目的としています。
しかし、手に取ったこともない商品に「もっと知りたい!」とワクワクしてもらうことは、結構難しいです。
知らない商品の場合は、
- どこが新しいのか?
- 他の製品とどこが違うのか?
- 買って損は無いか?
- 値段が高すぎないか?
- そもそも今の自分に必要なのか?
という疑問を1つ1つ解消しなければ、商品の価値は伝わりません。
しかし、デメリットをプラスに考えることもできます。
商品を見たことが無いから、逆に潜在的見込客はイメージを膨らませやすいです。
イメージを膨らませて頂く為には、抽象的な表現ではなく、具体的に説明することです。
「栗のおいしいケーキ」と書くより、「栗の味が口に広がるしっとりしたケーキ」と書く方が食べた時の「幸せ感」をイメージしやすいです。
また、Webマーケティングの良いところは、効果測定できることです。
反応を少しずつ確認して、修正を繰り返しましょう。
必ず、商品の価値が伝わる仕組みを確立することが可能です。
最低限のノウハウや経験を必要とする
Webマーケティングが「難しい!」と思われる1つの理由は用語かもしれません。
LP、SEO、CV、CVR、リード、ナーチャリング、などなど本当に苦労します。
このような用語を理解していないとMAツールなどで「この画面で何を設定するの?」と考え込んでしまいます。
また、説明ページを読んでも、理解できた気になりません、、、。
マーケティングを効率化したいのに、その前段階で挫折してしまうのです。
「あるある」ですよね。
但し、重要なのは、最低限のノウハウや経験が無いと、自分のやりたいことを相手に伝えることが難しいということです。
例えば、広告掲載をアウトソースする場合、アウトソース先にどのような数値目標で掲載をしてほしいといった具体的な内容を指示することができません。
結果、意図した結果を得られず不満が残ってしまいます。
その為にも、基礎的な用語理解を第一にしてください。
用語を自分で調べていくうちに、点の知識がつながり面に変わるはずです。
Webのトレンド把握や反映が必要になる
Webマーケティングはトレンドが早い分野です。
なぜなら、見込客自身もインターネト上で情報を集めているからです。
その為、見込客の方が知識が深い場合もあります。
半年前の記事をヒントにWebマーケティングのシナリオを想定すると
トレンドワードが代わり、反応が非常に薄かったということも多くあります。
トレンドが変わりにくいBtoBでも、リスティング広告に力を入れている会社では、GoogleAnalyticsでどのキーワードの組わせでクリックされるのか(CVされるのか)を常にウォッチする必要があります。
前年同月より見込客の数が減っている場合は、どのような要因があるのかを把握しましょう。
Webマーケティングを失敗させないために必要な考え
Webマーケティングを始めたい、或いは結果があまり出ていない方はツールを使ったテクニックに目が行き過ぎていることがあります。
最近では安価なMAツールが出ているのでツールを使えば、「売上が上がる」と感じる方もいると思います。
それでは、良い結果が出ません。
Webマーケティングを失敗させない為に重要なのは「シナリオ」です。
「シナリオ」とは、ユーザが自社製品を購入するまでの仮説です。
下記は、購入までの大きなシナリオになります。
決して難しいことではありませんよね。
また、ebマーケティングの世界では、「ジャーニー」と呼んでいます。
潜在的見込客が購入されるまでの経路を「旅」に見立てているので「ジャーニー」と呼ばれています。
「シナリオ」の話に戻ります。
例えば、「シミ隠しファンデーションを買い替えたい」と感じてる場合で仮説を立ててみたいと思います。
※幅広い業種の方でもイメージしていただく為のシナリオにしております。
<A商品が購入されるまでの仮説>
- 「最近、シミが気になる。なんかいいファンデーションないかしら?」と感じた
- Googleで検索する
- A商品を知った
- 他にもBとC商品を知った
- LPを見比べるとA商品が自分に合っている気がする
- 買うならA製品だけど、まだ踏み切れない
- レビューページでA製品の口コミを読む
- A製品なら、敏感肌でもトラブルが起きなさそう。自分にマッチしていると感じる
- 無料サンプルがあれば使いたい
- 使って満足なので購入する
上記の場合、2が「集客」で3が「認知」そして、4~6が「比較」となります。ECサイトをお持ちの場合は、10が自社ECサイトです。
<施策>
- 2の対応
リスティング広告、ブログ制作とSEO、YouTube動画投稿等 - 3~6の対応
LPの最適化(LPO)、リターゲティング - 7~8の対応
SNS対応と便利な使い方を紹介するコンテンツ(動画等)を制作しLPに掲載、リターゲティング - 9の対応
EFOの最適化、アウトバウンドコール(電話)、ステップメール - 10の対応
EFOの最適化
重要なのは、7、8です。
自分では実感できなくても、他の方の口コミを読むとあたかも自分も同じような経験(得/喜び)が得られると感じるからです。
この情報があることで購入確度がぐっと上がります。
(1.2章 Web上の情報が顧客の購買行動に与える影響が大きくなった)
口コミは一番対応が難しいですが、近い効果を作ることは可能です。
それは、LPの「ユーザの声」です。
今では、どのサイトでも当たり前のように掲載されていますが、上記の「シナリオ」を見て頂ければ非常に重要な取り組みなのだと分かります。
シナリオの各工程にどのような施策を行っていくのかの全体設計を行うことが、Webマーケティングを失敗しない方法になります。
また、他にも「最初は小さく始めることを意識」と「長期的なリターン」の2つが失敗させない為のポイントになります。
最初は小さく始めることを意識する
シナリオを作ったらまず、集客することに重点を置くことをお勧めします。
シナリオを作ると全部の工程を全て対応したくなりますが、それは資金力のある企業が行う方法です。
資金を分散させず、集客から小さく始めるのです。
理由は、潜在的見込客のニーズやキーワードの傾向を数値として把握をすることができるからです。
どのようなキーワードで、LPに誘導されるのかを知ることができれば、誘導されたキーワードに沿ったLPの最適化が可能となります。
LPを作ってから、それに合わせた集客を行うと検索キーワードのボリュームが小さく期待した集客にならないことがあります。
その結果、LPのライティングを大幅に変更する必要が発生します。
それはコスト増になりますので、LPは商品の基本情報をまず掲載します。
その後、集客とLP修正(キャッチコピー等を変えていく)という方法をおすすめします。
中長期的なリターンを期待する
SNS等により爆発的にアクセスが集まる記事を目にした方が多いので、「うまくやれば、アクセスは増え、売上もアップする」と思いがちです。
※私も初めはこのように考えた1人です!。
確かに、このようなケースもありますが、あまり期待してはいけません。
Webマーケティングは実はとっても地味な作業の積み重ねです。
例えば、
- ブログ記事は2~3カ月に1度リライトを行う(SEO対策)
- 仮説に沿って少し変えた文面でステップメールを送り、反応を見る
- 電話でお客様ニーズを確認して、LPの最適化に活用する
このような作業の繰り返しで、潜在的見込客の傾向が分かり、「儲かる仕組み」になっていくのです。
今対応した施策は半年後に結果ができるぐらいの感覚で取り組んでください。
webマーケティングの必要性と重要性のまとめ
ここまで、読んでいただきましてありがとうございます。
今回はかなり長い記事になってしまいましたが、Webマーケティングが
- なぜ必要とされているのか?
- なぜ重要なのか?
を「ぎゅ~」と詰め込みました。
Webマーケティングは、幅広いエリアと年齢層にアプローチでき、行動がデータ化されているので実行から改善まで速やかに行えます。
その為、「売上につながるPDCAを回すことができる」ということがWebマーケティングの重要なポイントでした。
しかも、低コストでマーケティングが始められます。
但し、注意点があります。
それは広告費が次第に増えていくことです。
なぜなら、結果が出るのならみんなやりたいからです。
その為、Webマーケティング導入は当たり前。導入しなければジリジリと利益が落ちることは目に見えています。
Webマーケティングは、企業が存続する為には必要性が高いのです。
そして、利用者が増えれば競合企業が増え、より高い広告費を使って出稿してきます。
広告費を多く出せば「売上」という結果は出ると思います。
しかし、重要なのは、売上と広告費の損益分岐点がいつ逆転するかです。
売れるまでの「シナリオ=仮説」を検討し、どこに投資コストを集中させるのかを是非考えてください。
立てた仮説が正しいかは、誰にもわかりませんので、正しい手法はありませんが、仮説を考える時に私が意識していることを最後に紹介します。
仮説を考える時に私が意識しているのは「自分事で考える」です。
自分だったら、商品の
- 何が知りたいか?
- どこが違うから今までと違うのか?
- 商品をどう使うとよりうれしくなるのか
を意識してキャッチコピーや説明文を考えてみてください。
必ず費用対効果のよいマーケティングが行えるはずです。