- 1. あなたは社長に向いていますか?
- 2. 社長に対する質問1.専門的なビジネス知識や業務経験があるか?
- 3. 社長に対する質問2.コミュニケーションに抵抗がないか?
- 4. 社長に対する質問3.やりたい事業を15秒で説明できるか?
- 5. 社長に対する質問4.常に物事をプラス思考で考えられるか?
- 6. 社長に対する質問5.1年365日スイッチをオンにできるか?
- 7. 社長に対する質問6.1人で食べていく術を持っているか?
- 8. 社長に対する質問7.誰にも負けない情熱を持っているか?
- 9. 社長に対する質問8.約束を守り、スケジュールをこなせるか?
- 10. 社長に対する質問9.捨てるべきプライドと捨ててはいけないプライドを区別できるか?
- 11. 社長に対する質問10.決めなければいけないことを即決即断できるか?
- 12. あなたは社長に向いてますか?10の質問のまとめ
あなたは社長に向いていますか?
ここ数年、起業したい方が増えていることを実感しているでしょうか。
もちろん、あなたの周囲にいるかどうかはわかりませんが、世間一般的にはイノベーションをテーマにした起業が増えているようです。
もし今起業をしていない方でも、興味があるからこの記事を見ているはずです。日経新聞でもこのように取り上げられていました。
参考:
増える日本のIT起業 事業売却し、立て続けに:日本経済新聞
イノベーションとは、特にITによる情報の収集や作業の簡略化、新しいエンターテイメント性の発見によって、これまでの物事のやり方とは違う方法や技術を確立することです。
IT業界だけではなく、これまで既存にあった業種、業務をITによって新しい事業に変える動き、と言った方が良いかもしれません。
こうした起業の流れは、技術の発達によってイノベーションの発想がしやすくなっただけではなく、起業自体にかかるストレスやコストが以前よりも軽減されたという要因も大きいでしょう。
ただし、起業がしやすくなったと言っても、市場の原理原則により、市場上限は決まっています。つまりパイの奪い合いは必ずあり、勝ち組と負け組(言い方が古い?)を生みだす構造は変わりません。
もしこれから起業を考えている方、起業したばかりの社長は、次の「あなたは社長に向いていますか?」という10の質問に回答してみてください。
起業に対する考え方が変わるかもしれません。
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1.専門的なビジネス知識や業務の経験があるか?
2.コミュニケーションに抵抗がないか?
3.やりたい事業を15秒で説明できるか?
4.常に物事をプラス思考で考えられるか?
5.1年365日スイッチを入れっぱなしにできるか?
6.1人で食べていく術を持っているか?
7.誰にも負けない情熱を持っていると言えるか?
8.約束事を守り、スケジュールをしっかりとこなせるか?
9.捨てなければいけないプライドと捨ててはいけないプライドを理解できるか?
10.決めなければいけないことを即決即断できるか?
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社長に対する質問1.専門的なビジネス知識や業務経験があるか?
「凄いビジネスモデルを思いついた!」という社長にお会いすることはありますが、そのビジネスモデルが思い通りに実現することはほとんどありません。
足りない要素は1つか2つだけなのですが、その要素はビジネスモデルの根幹にあたるもので、専門的な知識や専門的な経験が必要なものばかりです。
起業後の会社運営は、アイデアのひらめきよりも積み上げの方が重要です。
ひらめき、つまりイノベーションをもたらすような優れたアイデアや技術がなければ起業ができないわけではありません。
それよりも、あなたが今持っている専門知識や経験に裏打ちされた事業として成立するためのロジックが重要です。
もしそれに「一工夫」が加われば、大きなイノベーションをもたらすことになるかもしれません。
ひらめきやアイデアの生み出し方に関しては、以下をご参考に。
参考:
天才とは1%のひらめきと99%の努力!アイデアを生む方法とは
アイデアからビジネスモデルを作るたった1つの方法
パッとビジネスアイデアが思いつく14の方法
社長に対する質問2.コミュニケーションに抵抗がないか?
起業するとコミュニケーションをとる関係者が非常に多くなります。
そして、普段からコミュニケーションをとっておくことで、いざというときに助けてもらえることが多いと気付きます。
顧客だけではなく、仕入先、税理士、銀行、スタッフなどなど、日々新しい誰かと話し、円滑なコミュニケーションを構築しなければいけません。
コミュニケーションが苦手だとしても、割りきって積極的に人と接していかないと事業を続けていくことは難しいでしょう。
元々の性格を変えることは難しいので、演技でも構いません。
起業して社長になったにもかかわらず、社長の振る舞い方がわからなかったり、自分はちょっと社長っぽくないという方は、「社長っぽく演技しよう。」と思い込んで下さい。
人と話すときにどうしたら相手に「この社長仕事できるな。」と思われるかを考えて下さい。
社長に対する質問3.やりたい事業を15秒で説明できるか?
回し者ではないですが、このような本があります。
この本を知らなくても、このタイトルにピーンと来る方、聞いたことがある方は多いでしょう。
Amazon.co.jp: 御社の「売り」を小学5年生に15秒で説明できますか? (祥伝社新書 99): 松本 賢一: 本
本の内容はビジネス全般に付いてですが、私が言いたいことはタイトルに集約されています。
考えに考えたビジネスモデルの肝はいくつもあるとは思いますが、重要なことは15秒という短い時間で「何を誰に提供して、どのようなメリットを享受するか」という事業内容を伝えられることです。
15秒は短いCM1本分ですね。
これができないと、あなたがターゲットにしている顧客も、商品やサービスを理解をすることが難しいでしょう。
つまり、あなたが思っているよりも「売れない」ということです。
社長に対する質問4.常に物事をプラス思考で考えられるか?
起業し会社を経営する上で、苦労や悩みはつきものです。
5歳には5歳の悩み、15歳には15歳の悩みがあるように、どのような立場になっても悩みは絶対に出てきます。
起業によって全てを自分で決める自由を手に入れたわけですから、逆に言うと嫌いなことから逃げることもできます。
学生や会社員のコミュニティとは違い、社長が「やーめた」と言ってしまえば、作った会社は終わります。
そして「やーめた」と言いたい苦労や悩みは何度も訪れます。
ただし、顧客に対して、仕入先に対して、社員に対して、大きな責任が発生します。
常に物事を前向きに捉え、マイナスな出来事もプラス思考に転換できなければ、あなたの会社は責任を抱えた状態で終わりを迎えてしまうでしょう。
社長に対する質問5.1年365日スイッチをオンにできるか?
起業を決断したということは、社長には思い描いている未来があるはずです。
その未来を手に入れるためには、投資が必要です。
投資は多くの場合が「時間」です。
最初のうちは、時間でお金を買う感覚でビジネスに挑まなければいけません。そのうち、お金で時間を買える時がやってくることを信じて、時間を投資します。
そのため、会社員のように決められた時間で働きたい方に起業はおすすめできません。
1年365日仕事のことを考えて時間を投資し、お金で時間を買えるように時間の価値観を高められれば、「勝ち」と言えるでしょう。
社長に対する質問6.1人で食べていく術を持っているか?
起業は多くが1人から始まります。
会社の拡大も重要なのですが、もし何かがあった時にあなた1人が生活をしていけるスキルや手段を持っていなければいけません。
起業は社会生活における最大のチャレンジです。サラリーマンが嫌だからといって、起業を逃げの道具に使ってはいけません。
まずは、あなた1人が何らかのスキルを持っていて、どこに行っても生活できることを自覚できた時にチャレンジしてみましょう。
社長に対する質問7.誰にも負けない情熱を持っているか?
情熱という目に見えない物の量を測ることはできません。
ですので、社長自身が誰よりも情熱を持っているという思い込みがとても重要です。
情熱が大きければ大きいほど、仕事に時間を投資できますし、困難に立ち向かえますし、悩みをプラスに変えることができます。
情熱を大きくし、持続させるためには、その根拠が必要です。
あなたが考えて作ったビジネスモデルのロジックをより強固なものにして、日々根拠を積み重ねていくことで自信を持てれば、情熱は大きく持続していきます。
社長に対する質問8.約束を守り、スケジュールをこなせるか?
起業をすると、それに関係するルールや約束事の責任は社長自身にかかってきます。
もちろん会社員でも責任のある立場でその役目をこなし、失敗をすれば責任をとって、そのポジションを失うこともあります。とても重いものだとは思います。
ところが、起業をするともっと根幹の責任が生じます。
対顧客であれば、今後取引してもらえなくなるかもしれませんし、場合によっては賠償責任ということもあります。対従業員であれば、退職してしまうかもしれませんし、場合によっては訴えられるかもしれません。
最終的な尻拭いは全て社長が行います。社長から逃げることはできても、責任から逃げることは難しいでしょう。
目の前にある約束事、ルール、スケジュールの重要性を誰よりも把握して、取り組まないといけません。
社長に対する質問9.捨てるべきプライドと捨ててはいけないプライドを区別できるか?
社長は全ての物事の決定者です。
ヘコヘコと関係者の言うこと全てに従っていては、せっかく起業をした意味がありません。
「自分の意見と決断力を持って、自分で作った会社の舵取りをしていくこと」これが捨ててはいけないプライドです。ここには社長として明確な理念があるはずです。
しかし忘れてはいけないのが、「接触する人は、例え反面教師でも全て何かを教えてくれる人だ」と認識することです。学ぶための謙虚な姿勢が必要です。これが、捨てなければいけないプライドです。
全ての物事を素直に受け止めた上で、社長としての理念に従って目の前のことを処理しなくてはいけません。
少し難しく感じるかもしれませんが、社長は素直な心と強固な芯を持つことが重要です。
社長に対する質問10.決めなければいけないことを即決即断できるか?
決めなければいけないことを決める際に、しばしばリーダーシップという言葉が使われます。
リーダーシップとは、問題が起こった時に瞬時にその回答を用意したり、回答に至るまでの道筋を示すことができる能力のことです。
リーダーシップ能力を発揮する場所は、会社内である必要はありません。受注者と発注者の間でも存在します。
表面化するかしないかだけの違いで、物事には必ず何らかの問題があります。いつどんな時でも問題が発生する可能性があり、もしかしたら短いスパンで連続で大きな問題が発生するかもしれません。
問題に対する解決策や対応方針を即決即断することが社長としての重要な仕事です。問題が起こった時に、物事を先延ばしにしても誰も解決をしてくれません。
今起こっている問題を瞬時に把握し、何らかの道筋を示すことができなければ、積み重なっていく問題の対応に追われて、業務ができなくなってしまうでしょう。
あなたは社長に向いてますか?10の質問のまとめ
厳しく聞こえるかもしれませんが、全項目クリアしなければ起業できないわけではありません。ただ、起業して会社を営む上で、この10項目を身につけた社長が目標を達成しやすいことは事実です。
もし自分に足りないと思うものがあっても諦める必要はありません。どうやって身に付けていけるかを考えていきましょう。
経営に行き詰まっている社長も、もう一度初心に返って自問自答してみてください。